
グランドピアノ
グランドピアノとアップライトピアノの主な違い
グランドピアノはアップライトピアノに比べて価格が高いせいか、一般にグランドピアノの方が高級なピアノと思われがちです。しかし価格とイメージ以外に、アップライトピアノとグランドピアノにはどのような違いがあるのでしょうか?
《張弦構造》
ピアノはその張弦構造によって数種類の異なる外見のものがあります。弦が水平に張られているのがグランドピアノ。一方で、一般家庭など狭いスペースへの設置が可能なように、弦を垂直に張り、奥行きを小さくしたものがアップライトピアノです。この張弦構造が音に反映されます。グランドピアノは弦が水平に長く張られているので、音に深みが増し、音色も豊かになります。しかし、単純な音量という意味では、アップライトピアノもグランドピアノもそれほど変わりません。
《鍵盤の連打性能》
アップライトピアノの一つの鍵盤の連続打鍵性能は、通常1秒間7回、グランドピアノで13回と言われています。ピアノに内蔵されている、弦を打つための槌のような形をした部品を〈ハンマー〉といいますが、グランドピアノのハンマーは横型です。指で鍵盤を叩くと、ハンマーが弦を叩き、弦振動を起こし、音を生み出します。横型のハンマーは自分の重さで戻るため、トリルなどの素早い連打もスムーズです。一方、アップライトは縦型で、ハンマーをスプリングで戻すため、グランドピアノに比べてトリルなどの素早い連打に限界があるのです。アップライトピアノでは押さえた鍵盤を完全に元の位置まで戻さないと次の音が出ないということに対して、グランドピアノでは半分少し戻すだけで次の打鍵が可能です。
《サイズと重量》
グランドピアノは、奥行きが150cm
~ 300cm、重量が250
~ 500kgと家庭用かコンサートホール用かによってかなり幅があります。一方アップライトピアノは、一般に高さが110cm
~131cm、重量が200
~ 250kg。ただし、グランドピアノは3点で重さを分散するため、一ケ所にかかる比重はやや少なくなります。
さまざまなグランドピアノ
グランドピアノのうち、コンサートホール等での演奏会に使われる全長の長いものはコンサートグランドピアノと呼びます。一方、限られたスペース用に作られた小さめのグランドピアノは、ベビーグランドピアノと呼びます。
グランドピアノは、一般に奥行きが長くなるにしたがって、弦の長さ(特に中、低音部)が長くなるため、音の深みがー層豊かになります。また、響板の面積も大きくなるので、全体のボリューム感が増します。単純にいえば、大型であればあるほど奥の深い音楽性や豊かな表現力を養えるといえるでしょう。
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